飛島しあわせ物語

とにか新聞 平成26年3月11日号

第九号

今回のテーマ 南海トラフ大地震への危機感を持とう

 こんにちは、飛島から日本を変える会(略称とにか会)の「とにか新聞」です。

今回は、「南海トラフ大地震」について取り上げます。

 さて、月日が経つのは、早いもので、東日本大震災から3年経ちました。東日本大震災が起き、南海トラフ大地震が話題になったときに、あんな津波がきたら大変だと一部の村民が大騒ぎをしたものであります。それに伴い、避難所建設計画がもちあがり、建設が始まりました。

 その後、その南海トラフ大地震が起きた場合の津波の高さ、到達時間が分かるにつけて、テレビで映った映像は、九州、四国から紀伊半島、東海、関東地方の太平洋沿岸地域がまさに同様なことが起こり得るが、本村ではその可能性は、低いということが分かってきました。

 ここで「おさらい」をしたいと思います。南海トラフ大地震が起きた場合、本村に津波が到達する時間は、最短で約90分、高さは、最大で4mであります。付け加えるとすれば、津波は、第2波が最も大きくなる(地震発生後4時間前後)と本村のHPに掲載しています。(防災に関する資料・津波シミュレーション結果8.まとめから)

 南海トラフ大地震が起きた場合、本村だけが、地震の影響を受けるのではありません。高知県黒潮町では、最大震度7と想定した場合、津波到達最短時間8分、最大津波高は、34mであります。

 愛知県田原市(渥美半島)では、津波の到達時間は、12分であり、高さは、22mであります。このように、本村よりもはるかに甚大な地震の影響をうける地域がたくさんあります。

第二節 防災意識を持とう

 地震が起きたら、どうするのか。まずもってパニックにならず冷静に行動する。これには、日ごろから、防災意識をもって、生活することが、大事であります。国の有識者会議は、南海トラフ沿いで起きる巨大地震の予知は、現状では難しいと認め、備えの重要性を指摘しました。それに伴い、家庭用備蓄は、3日から1週間以上に変更になりました。

 また、保育園に行っている親御さんに南海トラフ大地震が起こった場合の対処を聞きました。親御さんは、当然子どもを迎えに行くとのこと。何で迎えに行くのかと聞くと自動車であると。ちょっとまった、はたして自動車で迎えに行けるのか。道路は液状化の影響でひび割れ、隆起、陥没し、泥水が吹き出し、また、橋梁が壊れていることも想定され、自動車が通行できる状況ではないと思われます。平常時とは、違うのであります。本村は、海(干潟)を埋め立ててできた新田であります。例えると、豆腐の上に家が建っているのと同じことであります。大地震がきたら、液状化現象は避けられないのであります。

 地震対策に、この液状化のことも頭に入れ、想定しておくべきであります。また、1年に一度ぐらいは、家族で話し合いをもつことが必要であると思います。

 まず、地震直後は、火の元、かつ、自宅の状況を把握すること。余震がきたら倒壊するのかどうか、確認すること。危ないと思ったら避難所等に避難をすること。自分の命は、自分で守ることが大事であります。

 昨年の村の防災訓練には、液状化が加味されていません。実際、地震が起きた場合、液状化の影響で避難が困難であることが想定されます。ただ単なる避難訓練の訓練、何分以内に避難所に入れとかということは、意味がありません。今後、避難訓練も進化させ、レベルを上げて行うべきであります。それでなければ、いざ地震がきたときに役にたちません。

 液状化は、本村のアキレスけんになる可能性が非常に高いと思います。液状化も加味した防災訓練を行ってほしいものであります。避難所建設も大事ですが、それ以上に、液状化の問題は、重要だと思います。

 次回の発行は、7月を予定しています。テーマは、行政サービスです。

 これを読んでご意見等がありましたら、お寄せください。

※「とにか」とは、飛島の「と」、日本の「に」、変えるの「か」の頭文字をとってつけた名称です。「とにか会」は、身近な地域から、暮らしを見つめ直し、村民の幸せを追求する村づくりを目指して、運動を展開していきます。

飛島から日本を変える会代表 八木敏一

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村民のみなさんを幸せにをスローガンに 飛島から日本を変える会 代表 八木敏一のプロフィール 1953年 飛島村生まれ 飛島村立小中学校を卒業 愛知県立松陰高等学校を卒業 1971年 飛島村役場に就職 2011年 同役場を退職 プロフィールを閉じます