飛島しあわせ物語

とにか新聞 平成26年7月8日号

第十号

 さて、「とにか新聞」も10号になりました。これを記念して、「行政サービス」をシリーズでお届けします。先ずは、第一弾です。

第一節 村長がよくわからない答弁をしていては困る

 平成25年6月議会の一般質問の村長答弁が、よくわかりません。それは、任意予防接種(水ぼうそう、おたふくかぜ、インフルエンザ、高齢者肺炎球菌)の無料化に対する村長の答弁であります。

 その答弁は
「任意予防接種費用の助成をすることは、従来から海部・津島地区市町村と海部医師会及び津島医師会との調整を図りながら進めていますので、今後の予防接種費用の助成についても、社会状況を十分見極めながら、見直す時期であると判断したならば、改めて検討します」
というものであります。
(平成25年8月1日発行「議会だより」より抜粋)

 なんだか、よくわからない答弁(言い訳)であります。私が、この答弁を勝手に解釈すると、次のようになります。
「任意予防接種の個人負担金は、本村だけが抜け駆けをして、無料にすると他市町が困りますから、各市町村が談合して決めています。ですから、財政的には、無料にすることは可能でありますけれども、今後も個人負担はなくなりません」
ということであります。

 ほんの一例ですが、このように「従来(前例)」というやり方では、行政サービスの向上は、難しいのであります。特に、福祉行政サービスは、「従来・調整」から「独自(単独)・上乗せ」という観念に変えていかないと、サービスは向上しません。

第二節 福祉行政サービスは自らビジョンを持って行うことが重要である

「平成24年度の予防接種費用の助成件数は、水ぼうそう15件、おたふくかぜ23件、インフルエンザ427件、高齢者肺炎球菌28件です」
(平成25年8月1日発行「議会だより」より抜粋)

 これは、前記の任意予防接種の無料化に対する一般質問の村長答弁であり、そこに書かれている件数であります。はたして、件数を金額にすると全部でいくらでしょうか。約100万円であります。

 子どもの命を守ること。これは、子どもが少ない本村において、重要項目の一つであります。避難所の建設に何十億円かけるお金があっても、大切な子どもの命を守る任意予防接種の費用を無料にするお金は無いのか、情けないものであります。毎年、決算をすれば数億円余ります。財政的には、大丈夫であります。

 今までの一般質問の村長答弁をみていますと、むらつくりのビジョン並びに福祉に対する明確なビジョンがないようであります。福祉行政サービスは、周りの市町を見て行うのではなく、自らビジョンをもち、行うことが重要であります。

 なお、災害相互応援協定を結んでいる豊根村(人口1,270人)では、すでに水ぼうそう・おたふくかぜは、無料になっていますし、名古屋市は、今年度から水ぼうそう予防接種を無料にしています。

第三節 小中一貫教育を検証し、情報を公開せよ

 小中一貫校を平成22年4月に開校して、すでに4年経ちます。

 その小中一貫校には、現場の責任者(校長)がいますが、本村の小中一貫教育を推進していく上での総括責任者が誰なのか。本村独自の小中一貫教育学習指導要領はあるのか。一貫教育推進構想に掲げてある教育目標・指導計画等の達成状況はどうなのか等々、肝心な情報が少なく、外(保護者・地域住民)から見ていてわかりません。

 小中一貫教育の先進校である東京都品川区立小中一貫校日野学園(平成18年4月開校)では、その教育の成果と課題を整理し、その情報を公開し、外からの評価に対して、具体的な改善策を打ち出して、保護者や地域に対して説明を行っています。

 このように、先進校でも検証しているのに、本村は、いまだに検証していません。何故、行わないのか。村長は、一貫教育の検証結果の批判等を恐れているのか。これでは、困ります。何故、検証が必要なのか、よく考えて欲しいものであります。

 保護者から期待されている小中一貫教育を検証するということは、あらを探して批判、非難することではなく、成果や課題の洗い出しをして、さらに充実した一貫教育を行うため、また、保護者、地域社会に開かれた小中一貫の学校づくりを行うためであります。

 とにもかくにも、立派な施設(ハード)は作ったのですから、一貫教育(ソフト)の充実のために、それを検証し、その情報を公開してください。それが、小中一貫教育の糧(かて)になるのですから。

 次回は、11月に行政サービス(NO.2)を発行する予定です。

※「とにか」とは、飛島の「と」、日本の「に」、変えるの「か」の頭文字をとってつけた名称です。「とにか会」は、身近な地域から、暮らしを見つめ直し、村民の幸せを追求する村づくりを目指して、運動を展開していきます。

飛島から日本を変える会代表 八木敏一

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村民のみなさんを幸せにをスローガンに 飛島から日本を変える会 代表 八木敏一のプロフィール 1953年 飛島村生まれ 飛島村立小中学校を卒業 愛知県立松陰高等学校を卒業 1971年 飛島村役場に就職 2011年 同役場を退職 プロフィールを閉じます