
こんにちは。飛島から日本を変える会(略称とにか会)の「とにか新聞」です。行政サービスシリーズの第三弾(最終章)です。
一昨年、テレビの取材で裕福な村として紹介されました。取材をうけた村民は、口々に村から長寿祝金、小中学校入学時に祝金等のお金が貰えることをうれしいそうに話していました。
しかし、村は、裕福であるが、個人で裕福であると実感されている村民は、どれぐらいみえるのでしょうか。
思い出してください。以前に、老人保健医療費の本人負担が無料のときがありました。それに比べれば、現在の後期高齢者(75歳以上が該当者)医療費の本人負担は、有料であります。国は、お金が無くなってきたから、制度を変えたのであります。明らかに、サービスの低下であります。
本村は、テレビでも紹介されたように、裕福な村であります。村が財政豊かであれば、各年代層の村民がもっと恩恵(行政サービス)にあずかってよいのではないかと思います。
前記に書いた長寿祝金等の一部の行政サービスは、抜き出ていますが、その他の重要であるサービスは、どうでしょうか。基本的に、決められたサービスしか行っていません。
一例をあげると、これからますます必要になってくる介護保険給付であります。村独自の上乗せ、横だしサービスはありません。
しかし、村民に尋ねてみると、不満はないようであります。村民のみなさんが、現状の行政サービスで満足しているようであります。
だが、はたして、本当に全ての村民のみなさんが満足しているのか。満足していない村民もいるはずであります。
また、不満等を役場に言っても、しかたがないと思っている村民のみなさん、みなさんの一言が行政サービス向上のきっかけになるのであります。
商品でも苦情があって良くなるのであります。
苦情というとなんか、暗いダーティなイメージをうけますが、非常に大事なのであります。民間会社では、宝の山ととらえて、品質、サービスの向上等に役立てているのであります。
「苦情は、生きた学習教材である」
これは、民間の会社だけでなく、役場でも通用する言葉であります。
本村が、真に行政サービスに目覚める一例をあげます。
後期高齢者(75歳以上が該当者)医療費の本人負担の無料化であります。高齢者の行政サービスには、先ほど書きましたが、長寿祝金があります。この祝金の恩恵を受けるのは、ほんの一握りの人だけであります。
75歳以上の高齢者をしあわせにするこの医療費の本人負担無料化は、長寿祝金よりはるかに多数の高齢者(約600人)が恩恵をうけます。これに、必要な費用は、年間の後期高齢者医療費を、3億6千万円(60万円/年間1人当たり医療費*600人/対象者)と見積もり、本人負担を1割で計算すると3千6百万円であります。多く見積もっても、5千万円あれば、後期高齢者医療費の本人負担は、無料にできます。
平成25年度の決算では、約4億3千万円余りました。その余ったお金で十分賄えます。
将来、この後期高齢医療費本人負担無料化が実施されるときが、本村の新行政サービス時代の幕開けであります。
この事業そのものは、高齢者が、恩恵をうけるだけでありますが、これがきっかけになり、その後は、いろいろな行政サービス(前記の介護保険の上乗せ、横だしサービス、任意予防接種の個人負担金の無料化等)が生まれてくることが予想され、村全体の福祉行政サービス水準が今以上に向上します。それに向けて、とにか会は、情報を発信していきます。
行政サービスシリーズは、このNO.3をもって終わります。村民のみなさん、読んでいただきありがとうございました。
このコーナーは、まちで小耳にはさんだことを書いていきます。
ねたきり老人等のディサービス(日帰り)に、入浴サービスがあります。頭から足の先まで、きれいにしてもらえますが、その中には、散髪は、はいっていません。このような体の自由がきかない人達の散髪はどうしているのか。これからの超高齢化時代には、かゆいところに手が届く、きめ細かい福祉サービスが、必要となってきます。
※「とにか」とは、飛島の「と」、日本の「に」、変えるの「か」の頭文字をとってつけた名称です。「とにか会」は、身近な地域から、暮らしを見つめ直し、村民の幸せを追求する村づくりを目指して、運動を展開していきます。