飛島しあわせ物語

とにか新聞 令和元年10月3日号

第二十八号

 村民の皆さん、こんにちは。「時代の変化に対応できない行政」の第4章をお届けします。今回は、今までと一味違います。

今回のテーマ 飛島村職員は知恵と気概で仕事に取り組め

胸を張って言えること!

 今回は、まず、私が、役場在職時に、気概、知恵を持って取り組んだ仕事のエピソードを紹介します。

 11月に盛大に開催されているふるさとフェスタ。この始まりは、生涯学習フェスティバルであります。この生涯学習フェスティバル以前は、文化祭と芸能祭を別々の日に開催していました。また、すでに本村では、生涯学習を推進していました。
 私が、そのフェスティバルを担当していた時に、それを推進しているのに、何故、別々に開催しているのか、不思議でありました。そこで、文化祭と芸能祭を合同で行う生涯学習フェスティバルを企画し、開催しました。このフェスティバルがあってこそ、現在のふるさとフェスタがあるのです。これは、私が、気概、知恵をもって行った事業であると胸を張って言えることであります。

気概、知恵をもって仕事に取り組め!

 さて、あえて「気概、知恵」という言葉を使いましたが、これを使ったのは、前記した生涯学習フェスティバルを行うにあたり、抵抗勢力の反対があり、非常に難儀をしたからです。私に、「気概、知恵」がなかったら、その事業は、潰されていました。
 一般的に、職員は、本村の行政課題等に気付いていても、私みたいに気概、知恵を持ってないとやらないし、面倒なことは、やりたがらない。何故なら、役場で行政課題に取り組むには、相当なエネルギーがいり、万が一、失敗すると責任問題が出てくるからです。

 さて、この「気概、知恵」は、いつの時代でも、必要であります。

 ここで、職員に聞きます。公民館で、生きがい学習講座等を開催しても募集人員が集まらず、開催できないことがあります。そこで、何故、集まらないか、考えてください。私の答えは、「ここは、名古屋市ではなく、飛島村である」というものです。これだけでは、わかりません。「名古屋市ではなく」と、「飛島村である」間に、複数のキーワードが入ってきます。このキーワードは何なのか、職員の皆さん、考えてください。一つヒントを言えば、人口規模も入ります。
 ただし、名古屋市であろうと飛島村であろうと、市民、村民のニーズのある講座等であれば、人は集まり、それは開催できます。

 なお、私の経験上、本村においては、担当課(担当者)が十分に村民のニーズを把握せずに、担当課(担当者)の考えのみで、〇〇講座を開催することは、危ういものになる可能性が非常に高くなります。

 ここで、重要なのは、村民相手である事業は、事業担当課がいくら良い事業であると思っても、相手にその気がなければ、成り立たないということです。5千人足らずの人口で人を集めるということは、非常に難しいと気づいたら、「気概、知恵」をもって考えることです。

 また、役場行政業務についても、上からの命令だけで仕事を行うのではなく、その仕事の意味等を考えて、仕事をすること。その一つひとつの積み重ねが、大事なのです。そうすれば、地震の避難等に関連した広報のみでなく、台風の避難等に関する広報も重要であると気づくはずであります。
 これからも言えるように、職員ひとり一人が真剣に考えて仕事をしているようには、残念ながら見えません。職員の皆さん、「気概、知恵」をもって、時代の変化に対応できる職員になり、村民のために仕事をしてください。

あらゆる分野の危機管理が必要!

 さて、ここで、停電時の危機管理についても、触れておきたいと思います。昨年の台風時に停電しました。この時、役場広報車が巡回していました。よく聞き取れなかったが、どうやら下水の使用に関することを言っているようでありました。このように、広報車の巡回だけでは、全世帯に周知するのは、難しいと思われます。そうであれば、全世帯にどう周知するか、知恵を出して考えることが必要であります。
 今までなかったから、これからも大丈夫であろうという楽観的な考えは、非常に危険であります。現に、北海道では、ブラックアウトが起こりました。映画の世界が現実になったのであります。最近では、東京直撃台風第15号により、千葉県では、大規模停電が起きました。このように、今まで起こらなかったことが、起きているのです。

 南海トラフ大地震に伴ういろいろな計画が策定されており、津波一時避難所等を建設しましたが、今後は、その大地震を想定したあらゆる行政分野で危機管理が必要であります。まだまだやらなければいけないことは、たくさんあります。村長始め役場職員は、気概、知恵をもって仕事に取り組んでほしいものであります。

飛島から日本を変える会代表 八木敏一

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村民のみなさんを幸せにをスローガンに 飛島から日本を変える会 代表 八木敏一のプロフィール 1953年 飛島村生まれ 飛島村立小中学校を卒業 愛知県立松陰高等学校を卒業 1971年 飛島村役場に就職 2011年 同役場を退職 プロフィールを閉じます