
村民の皆さん、こんにちは。今回は、第30号の記念号です。年頭にあたり、八木としかずが、令和時代にふさわしい村づくりについて、お話しをします。これは、あくまでも、私の主観的な意見です。
令和時代の村づくりに必要なこと!
まず、地方分権改革の話しをします。1995年地方分権推進法が成立し、1999年に地方自治法が改正(戦後最大の改正)され、2006年地方分権改革推進法が成立しました。2009年12月には、「地方分権改革推進計画」が閣議決定され、それ以降、本格的に、地方分権の取り組みが始まり、現在に至っています。このように、国は、地方分権改革を着実に行ってきています。
この改革は、この国のあり方を中央集権体質(中央集権)から地域のことは、地域に住む住民が責任をもって決めることができる地域社会型体質(地方自治)に変えるものです。国は、仕事のやり方を変え、地方自治体にもそれ相当の責任を負わせるようになってきたということです。
国は、国の責任として、必要な法律は、制定するけれど、地方自治体は、法律を施行するに必要な条例を制定し、地方自治体の事務として、責任をもって実施しなさいというように、変わってきたのです。一例を上げれば、保育行政が、典型的なものです。本村みたいに、小自治体では、条例を制定することは、非常に重い業務です。職員が、条例を策定することは、専門的に勉強しないと満足な条例はできません。今以上に職員資質のレベル向上が求められます。
ここで、大事なのは、村のリーダーである村長の役割が、今以上に大変重要になってくるということです。そこで、私の思いを込めた村長に必要な資質を、下記に示しました。
村長の資質!
- 村長自身の思い(考え)を熱く語れる人
- 役場改革ができる人
- リーダーシップのある人
- 村づくりのビジョンがある人
- 村の問題、課題に積極的に取り組む人
- 法令を順守する人
- 地方分権を理解し、対応できる人
- 情報公開を積極的に行う人
特に、「役場改革」が非常に重要であります。今の村政は、村長の意向、議員、村民等からの要望に基づいて、それを行っているだけであります。これでは、場当たり的になり、重要なことは、前に進みません。このような場当たり的な行政が、悪しき役場風土(あしきやくばふうど)を生み出しているのです。
典型的な一例を上げると、役場は「前例がない」からできないということを村民から聞きます。この言葉は、役場にとっては、非常に都合の良い言葉であり、村民にとっては、最悪の言葉であります。このことを解消しない限り誰が村長になっても、今までと同じようなことの繰り返しであり、村に金があるだけで、村民の生活が豊かになりません。
村長は、村民に熱き思いを語り、リーダーシップを発揮して、村民の生活を豊かにするむらづくりを行う責務があります。
役場(職員)の役割!
さて、議会における部課長の答弁を聞いていると、一部には、財政が豊かだから、予算を組みましたというように聞こえる答弁があります。お金があるからではなく、この事業を行う必要があるから、どうしても、これだけの予算が必要でありますという答弁をしてください。村の財政力、それだけに頼るのではなく、知力(知恵)を持つことが、必要です。それを答弁に活かしてください。
私から見て、このようなネガティブ(否定的)なことでなく、ポジティブ(肯定的)なこともあるので、紹介します。
それは、保健環境課が、外国人のためのゴミ出しに必要なパンフレットを作成し、配布したことです。
簡単そうなことですが、この仕事は、外国人から事情を聴取し、原因を把握し、その問題を解決するには、どうするのか等いくつかのことを処理・解決する能力が必要です。
肝心なことは、副村長始め部課長、その他の役場職員が、いかにこの処理・解決する能力を高め、仕事をするかどうかです。このような職員が、多くなれば、なるほど、住みやすい、生活も豊かになる村になり、役場風土(やくばふうど)も変わり、村民からみた役場評価も上がってきます。
このように、新しい令和時代の村づくりが行える下地ができつつあります。あとは、前記の条件を満たした令和時代にふさわしい村長が必要です。今年は、村長選挙の年です。4年間の村政を託す村長を選ぶことは、地方自治の根幹であり、大切なことです。
最後に、地方分権の波は、待ったなしで、どんどん押し寄せてきます。それに対応できる村長始め役場職員が必要です。