飛島しあわせ物語

とにか新聞 令和4年11月1日号

第四十二号

 村民の皆さん、こんにちは。新型コロナ感染症は、3年目に入っても、いまだに、収束する見込みがありません。誰でも感染する可能性があります。村民の皆さん、自己防衛して、ご自愛ください。

今回のテーマ 飛島村内の公共交通について!

村民の足(大人の足)

 ある村民から、私の住んでいるところは、交通の便が悪く、生活していく上で、不便である旨のお話しを頂きました。なお、この方が住んでいる地域は、交通空白地域であります。この地域に約1,700人が住んでいます。
 この指摘を受けて、「村民の足」のことを考えてみます。

 本村には、村民の足として、飛島公共交通バス(蟹江線)があります。これが、村内から名古屋等に行ける唯一の公共交通手段であります。
 飛島公共交通バスは、村内を循環していませんから、全村を網羅していません。この公共交通バスは、本村を縦断しており、バス停がある県道に近い地区は、使いやすいが、バス停から1km以上離れている地域の村民にとっては、使いやすいものではありません。

 さて、飛島村は、2019年9月に公共交通(バス)に関する住民アンケート調査を行っています。このアンケート調査の中で、公共交通(バス)の利用実態を聞いているが、「年に数回」・「ほとんど乗らない」を合わせると、全体の約82%になります。
 また、現状公共交通を利用しない人の将来の利用転換見通しについても、聞いているが、「たまにならできる」・「将来、年をとったらできる」・「現状の公共交通の状況ではできない・変わらないと思う」を合わせると、約83%になります。
 これらを私なりに分析すると、飛島公共交通バス(蟹江線)は、飛島村から名古屋等に出るだけのツールであり、日常生活する上で、買い物、通院等に使える身近な公共交通ではないと分析します。

 さて、タイトルに「村民の足」という言葉を使ったのは、公共交通としての飛島村から近鉄蟹江駅につなぐ足と、もう一つは、村民の生活の足、日常生活をしていく上での足の二つがあると考えています。
 本村の交通空白地域に住んでいる村民は、この二つが不足していると考えます。だから、何とかしてくださいということであります。

 さて、本村に何十年と暮らしている高齢者は、不便というものに、慣れてきて、ある意味、不便の感覚が、麻痺してきます。
 「不便に馴れる」とは、おかしな表現でありますが、そうでなければ、交通の便の悪い本村に住めません。交通の便が悪いことを覚悟の上で、本村に住んでいるのです。
 だから、飛島村は、公共交通の更なる充実は、考えなくてもいいということになりません。

 今回のタイトルは、「村民の足(大人の足)」でありますが、交通空白地域の村民は、大人だけでなく、子どもいます。ここからは、「子どもの足」の観点から、見ていきます。

村民の足(子どもの足)

 飛島学園に通う児童生徒の内、1年生から6年生までは、通学団で登校しています。学園に近い児童生徒もいれば、学園より遠い、交通空白地域に住んでいる児童生徒もいます。
 ある保護者から、学園から遠くて大変だから、通園バスを要望する旨のお話しを頂きました。このように、大人と子どもの違いがあれ、交通空白地域の村民にとっては、大問題であります。

 通園バスに関して言えば、通学団が、一つのカギであります。教育委員会は、通学団をどう考えていくのか、真剣に、通学団の在り方、通園バス問題を考える必要があります。教育委員会で、大いに、議論して欲しいものです。

 本村では、第5次総合計画を策定中であります。副村長が、リーダーになり、職員と共に、一生懸命に取り組んでいます。
 その取り組みの中で、職員の意見等を積極的に取り入れています。このことを、総合計画だけでなく、今回のテーマである「村民の足」をテーマに掲げて、研究会を立ち上げて欲しいと要望します。それが、村民の生活が豊かになる一つの取り組みでもあり、今後の村づくりに必要なことであります。

 最後に、これからは、いろいろな村政の分野において、プロジェクトチームやワーキンググループを編成して、これを活用することが必要であります。新しいことを創ることに、ワクワク感をもって、かつ、新たな発想、斬新なアイデア等をもって、前例踏襲主義にとらわれず、村づくりを始めることが、大事であります。この新しい風土を、創る気概が欲しいものです。

飛島から日本を変える会代表 八木敏一

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村民のみなさんを幸せにをスローガンに 飛島から日本を変える会 代表 八木敏一のプロフィール 1953年 飛島村生まれ 飛島村立小中学校を卒業 愛知県立松陰高等学校を卒業 1971年 飛島村役場に就職 2011年 同役場を退職 プロフィールを閉じます