
終わり良ければすべてよし
2010年に飛島小学校、飛島中学校から小中一貫教育校飛島学園飛島小学校、小中一貫教育校飛島学園飛島中学校に名称を変更して、小中一貫教育を行っていました。
この教育を行うに当たり、本来であれば、これにふさわしい独自の小中一貫教育用の教育課程が必要です。それは、何故か、小学校・中学校の教育課程では、小学校・中学校において、小中一貫教育を行う根拠が無いからです。
しかし、この小中一貫教育を導入するに当たり、本村独自の小中一貫教育の教育課程が必要であるにもかかわらず、海部地区管内の市町村の小中学校で使っている教育課程である「海部カリ」を使う、中途半端な小中一貫教育を導入した。分かりやすく言えば、小学校、中学校のまま、小中一貫教育を行っているということです。
海部カリの教育課程で小中一貫教育ができれば、海部地区管内の他市町の小中学校でも、小中一貫教育ができることになります。
私は、このようなことから、その時点での本村の小中一貫教育は、中途半端であると考えていました。そもそも、小学校、中学校の壁があり、学校現場において小中一貫教育を行うことの難しさが、当時の村長、教育長、教育委員会が、本当に理解していたのか、私は、非常に疑問に思っています。
そして、2020年4月から義務教育学校飛島学園になり、一つの学校になり一貫教育を行っています。
この義務教育学校では、一転して「海部カリ」の教育課程を正式に使うことが出来ます。それは、文部科学省が、前期課程及び後期課程は、それぞれ小学校学習指導要領、中学校学習指導要領を準用すると示しているからです。具体的に言うと、前期課程は、小学校であり、後期課程は、中学校であるということを言っているからです。
2010年から始まった本村の小中一貫教育は、足らない部分もありましたが、文部科学省が義務教育学校を創設したことにより、今までよりもやり易くなっています。
今後、飛島学園では、今までの小中一貫教育以上に、1年生から9年生の垣根のない、自由で学園独自の一貫教育を充実させていくことが重要であります。
学年段階の区切り「4-3-2」が大事である
さて、2020年4月に開校した義務教育学校飛島学園の教育課程は、文部科学省が示している前期課程6年(小学校)、後期課程3年(中学校)とした。これだけでは、小学校、中学校であり、何のために、義務教育学校を創設したか、わかりませんが、文部科学省が、義務教育学校を前期課程、後期課程としたのは、理由があります。
義務教育学校は、既存の小学校・中学校と併存するから、義務教育学校の前期課程終了の後、私立中学校へ進学する場合も想定されるから、前期課程6年、後期課程3年とすると言っています。その上で、9年間の教育課程において、例えば、4-3-2や5-4といった柔軟な学年段階の区切りを設定することも可能であると示しています。
これにより飛島学園では、前期課程6年、後期課程3年の他に学年段階の区切りとして、4-3-2を設定した。この学年段階の区切りが、前期・後期課程よりも義務教育学校では、大事、重要になってきます。飛島学園では、前期・後期課程ありきで考えるのではなく、4-3-2の区切りで考えることが大事、重要です。
そして、義務教育学校飛島学園では、今までの10年間行った小中一貫教育から進化した新しい一貫教育を行うことが必要です。
一貫教育を極めて、オンリーワンの学校を創造することが必要である !
飛島学園では、文部科学省が示している前期課程6年、後期課程3年を順守、尊重しつつ、学年段階の区切りである4-3-2がいろいろなことで、前面に出てくるようにならないと一貫教育は、高められない。飛島学園では、1年生から9年生を通した自由で風通しのいい一貫教育を行い、本村の未来を担うにふさわしい子どもたちを育てる学校であって欲しいと思っています。
最後に、まだ、義務教育学校飛島学園は開校して、3年しか経っていませんが、今後は、冒頭のタイトルである「終わり良ければすべてよし」に向けて、教育委員会、飛島学園は、一貫教育を極めてオンリーワンの学校を創造していただきたいと申し上げて、結びとします。