飛島しあわせ物語

とにか新聞 令和6年8月1日号

第五十号

今回のテーマ 村長の仕事と権限!

とにか新聞第50号記念特集!

 2011年に「飛島村から日本を変える会(略称とにか会)」を設立し、その政治団体の機関紙である「とにか新聞」を創刊して50号を迎えられたことは、村民皆さまのおかげであり、厚く御礼申し上げます。
 また、2019年4月には、村議会議員選挙に立候補して、厳しい選挙戦でありましたが、村民皆様のあたたかいご支援を頂きまして、当選することが出来ました。現在は、村議会議員2期目であり、村民の皆さまのしあわせづくりに頑張って尽力しています。

骨格予算とは、何か!

 本村において、現在は、加藤村長が頑張って村づくりを行っています。ただ、人間とは、恐ろしいものです。早くも、加藤村長の独断専行がみられます。それは、令和6年3月定例議会に上程した一般会計予算です。
 この一般会計予算は、3月に村長選挙がありますから、骨格予算を編成する必要がありますが、この予算を見ると、骨格予算に相応しくない新規事業で大規模な飛島聖苑改修工事(約4億円)が計上してあります。村長選挙において、無投票が予想されているとしても、これは、やりすぎです。

 私は、このことについて、6月定例議会でも、指摘しました。この独断専行を止めさせるのは、議会、議員の役目です。そのための議会であり、議員です。これをしなければ、村民の代表である議員ではありません。

前村長時代の負の遺産から
脱却する必要がある!

 ここで、いいことも、述べたいと思います。加藤村長は、前村長と比べ物にならないぐらい、村づくりを積極的に行っています。このことは、大いに評価します。ただ、前村長時代の負の遺産が、未だに残っています。この負の遺産を無くさないと前村長時代の不適切な村政運営から脱却できません。
 前村長の負の遺産、私の見解を言えば、いくつかありますが、その中でも、特に、やってはいけないのは、村長という公職者が、村の計画がなくても、突然、政策(施策)を発信することです。

 例を示すと、令和3年12月定例議会において、加藤村長が、ある議員の質問の中で、突然、令和5年度から飛島学園の給食費を無償化する旨の発言をしたことです。
 飛島学園の給食費を無償化すること自体は、いいことであるが、何が、問題であるかというと、村の計画が無くて、思いついたように思えるこの発言は、総合計画を策定して、村づくりを行うこととは、相いれないからです。このことは、前村長時代では、頻繁にあったと記憶しています。それだから、前村長時代は、総合計画は、策定しただけで、それに沿った村づくりは、進んでいきませんでした。
 村長は、政策の立案者になるのではなく、担当課(職員)が政策を立案し、最終決定権者になることに徹することが必要です。決定権者が、政策立案から、決定まで行うことが常態化すると、政策が、恣意的になります。わかりやすく言えば、村長の立案したことしか、行わなくなる。それは、村政の私物化に繋がっていき、公正、公平な行政運営ができなくなります。前村長時代は、まさにこれであったと思っています。これでいいはずがありません。

 そこで、加藤村長に申し上げます。何のために、総合計画を策定するのか、よく考える必要があると言っておきます。

村長は、何でもできるわけではない!

 さて、2010年から始まった小中一貫教育、その教育を引き継いだ義務教育学校飛島学園は、いいことであるが、別の見方をすると、私には、前村長時代の負の遺産の一つに見えます。
 村長だからといって、国の仕事である義務教育を変えることは、できません。前村長は、このことを理解していたのか、大変疑問に思います。本村の小中一貫教育の始まった経緯を見ていると前村長は、国の仕事であろうと、何でもできるという思い上がりを感じます。

 さて、飛島学園では、前期課程(小学校相当)、後期課程(中学校相当)で行っています。また、先生の割り振りも、前期課程、後期課程で行っていますから、実質は、小学校、中学校と何ら変わりません。ただ、飛島学園において、現状では、それしか対応ができないということも私は、理解しますが、小学校、中学校から最先端の義務教育学校になったのですから、義務教育学校として、進歩、進化して欲しいと言っておきます。

 最後に、今現在、本村において、ふれあいの郷再編整備計画が進められています。このふれあいの郷再編整備計画も一つ間違えると村の負の遺産になる可能性があることを明確に指摘しておきます。

飛島から日本を変える会代表 八木敏一

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村民のみなさんを幸せにをスローガンに 飛島から日本を変える会 代表 八木敏一のプロフィール 1953年 飛島村生まれ 飛島村立小中学校を卒業 愛知県立松陰高等学校を卒業 1971年 飛島村役場に就職 2011年 同役場を退職 プロフィールを閉じます