
村民の皆さん、お元気ですか、猛暑であった夏も終わり、涼しくなりました。お体をご自愛ください。今回は「村づくり(村政)を考える」をとにか新聞No.51・52号で前編、後編に渡り掲載します。
村づくり(村政)を考える(前編)
さて、本村において、村長始め職員が真剣に議論し、策定した第5次総合計画に基づき、着実に村づくりが進んでいます。結構なことであります。今回は、令和5年度から始まっている「ふれあいの郷再編整備」を取り上げます。
ふれあいの郷再編整備の必要性は!
ふれあいの郷再編整備基本構想に、整備の必要性について「製造業等に偏った産業構造、村内店舗等の減少、今後の人口減少に対し、本施設の優位性を活用した新たな魅力を創出することで、交流人口・関係人口の増加を図る必要がある」と記載されています。
一見するとよさそうであるが、「製造業等に偏った産業構造、村内店舗等の減少」は、飛島村が意図することができないことです。
そして、「本施設の優位性を活用した新たな魅力を創出する」の本施設の優位性とは、何であるのか、施設に優位性は、あるのか、優位性のある施設とは、何か、全く、わかりません。また、どんな新たな魅力を創出するのか、考えれば、考えるほど、この文章は、何を言っているのか、理解出来ません。
このように、理解できない文章内容では、このふれあいの郷再編整備は、非常に厳しいと言わざるを得ません。
本村が、この施設は、優位性があると主張しても、そのことが、住民(村民)に響かないとなんともならないと私は、思っています。飛島村が、ふれあいの郷再編整備を実施したいならば、住民(村民)に対して、もっと説得力がある言霊(ことだま)を発信することが必要です。
また、交流人口・関係人口が増加しても、本村の人口減少に歯止めは、かかりません。この人口減少は、飛島村として、積極的に対策をしなければ、減少傾向は、止まりません。
さて、私には、ふれあいの郷再編整備基本構想は、自己満足の基本構想であり、かつ、施設建設あるきのようにみえます。
今後は、基本計画において、前記に指摘したことを住民(村民)が理解できるように具体的に示すことが必要であり、重要です。
人口減少の課題、問題は、何か!
さて、先ほども言いましたが、本村の人口減少には、どういう課題、どんな問題があるのか、真剣に考えて、ふれあいの郷再編整備とは別に、人口減少対策を真剣に取り組むことが、必要です。
私は、今後の人口の見通しについて、出生数が、1年で20人未満であり、死亡数は、70人程度であり、自然減は、毎年50人程度であるとみています。10年経てば、500人程度の自然減になります。この自然減は、本村だけでなく、国も同様です。
第5次総合計画では、10年後(令和14年度)の人口想定を4,800人としていますが、私の見解では、第5次総合計画の10年後の人口想定の4,800人は、非常に厳しいとみています。なお、人口は、令和6年10月1日現在で、4,699人(外国人481人含む)です。
さて、一般的に、地方公共団体が、策定する総合計画等は、自分たちの都合のいいように策定することが、多いようです。
また、本村の総合計画の10年後の人口想定が、4,800人にならなくても、村民に直接影響があることは、ありませんが、飛島村としての見通しの甘さの責任がでてくると考えます。
村長は、責任をとる覚悟は、あるか!
一般的に、地方公共団体において、計画通りいかなくても、誰も責任を取ることはありません。本村でも、今までにおいて、総合計画の人口目標数に至らなくても、残念ながら、その当時の村長は、責任を取っていません。民間会社であれば、業績が悪ければ、トップである社長が責任をとります。
そこで、第5次総合計画の10年後の人口目標数に至らなかって場合、村長は、責任をとる覚悟は、あるのか、私は、聞きたいものです。そうならないためにも、村長は、第5次総合計画の人口想定数4,800人を達成するよう最大限の努力をする必要があります。
このことが、村長の使命であり、責務です。何故なら、村長始め職員が一体となって、自ら策定した第5次総合計画だからです。
最後に、「ふれあいの郷再編整備」は、計画ありき、スケジュールありきで、進めてもらっては、いけません。前編は、ここまでです。後編へ続きます。
※ ふれあいの郷とは、敬老センター、エコプラザ、足湯、公園等の一体の総称です。