飛島しあわせ物語

とにか新聞 令和7年5月1日号

第五十三号

今回のテーマ ふれあいの郷

 村民の皆さん、お元気ですか、5月は、さわやかな季節ですが、今年も猛暑、酷暑になる予感がします。

ふれあいの郷再編整備事業費は、45億円!

 議会に提出したふれあいの郷再編整備基本計画(案)には、この整備費が約45億円程度と高額になることが想定されると掲載してあります。また、これ以外にもこの整備事業縮減3案も示しました。

 さて、この45億円は、村民の皆さんには、あまりにも高額のため見当が付かないと思います。
 そこで、45億円をいろいろなものと比較します。まず、本村の一般会計の新年度当初予算は、近年では、60億円程度です。45億円は、本村の一般会計の新年度当初予算の75%にあたります。明らかに、高額であることが言えます。

 また、村の基金残高は、およそ80億円です。この80億円の内45億円を使うとすると残りは、35億円です。基金残高は、一気に半分以下になることになります。果たして、これで南海トラフ地震等の大規模災害が発生したら、村の財政は大丈夫か、心配になります。

 まずは、村民の皆さんに、ふれあいの郷再編整備費には、約45億円程度かかるということをお知らせしました。

ふれあいの郷再編整備に45億円かける意味があるか?

 「ふれあいの郷再編整備に45億円かける意味があるのか」を検証します。村は、ふれあいの郷再編整備の基本構想を策定した。その中で、整備の必要性について下記のとおり示しています。

「ふれあいの郷を交流拠点として再編整備することで、村の活性化、交流人口の増加を目指します。また、ふれあいの郷には、観光資源となり得る温泉や足湯があるほか、近隣には、すこやかセンター、温水プールも立地しています。名古屋市に隣接している優位性を活かして、ふれあいの郷を交流拠点として再整備することで、観光入込客数の増加、村内店舗への誘客、雇用創出、村の魅力発信等、村の活気と魅力づくりを推進し、交流人口の増加を図りたいと考えています」
と記載してあります。

 村民の皆さんは、文章表現が、役所的で、固くて、何を言っているのか、わかりづらいと思いますので、わかるように解説します。
 要するに、ふれあいの郷を再編整備(温泉を活用して温浴施設を作る)することにより、村ににぎわいを創出する、それが村の活性化に繋がると言っています。
 村ににぎわいをつくること自体は、いいことであります。ただし、にぎわいをつくることが、村の活性化に繋がればいいですが、簡単には、いかないと考えます。

 村の活性化は、私が、考えても非常に難しい課題等であります。加藤村長がそれに挑戦していることは評価したいと思います。

1日1,000人の集客は、可能か?

 次に、私は、3月定例議会の一般質問で、ふれあいの郷再編整備で、村が示している年間30~40万人(1日あたり約1,000人)集客の数字の算出根拠を尋ねました。その答弁(抜粋)は、
「今回の想定商圏内には、同様の温泉施設が他に13施設あるため、ふれあいの郷を含む14施設でこの需要を按分すると仮定すると、年間集客想定数が、約30万~40万人と算出されます」
と言っている。

 この答弁に対して、私は、村長に、下記の再質問をしました。
「問題は、この年間集客想定数の約30万~40万人が、施設建設後、集客想定数ではなく、現実の集客数になり得るか、それが、肝心なことであると私は、考えますが、村長は、どう考えているのか、」

 村長答弁(抜粋)は、
「目標とする利用者想定数に近づけるためには、民間事業者のノウハウを最大限に活用した魅力的な施設にする創意工夫、そして、ニーズ等に合わせた柔軟な運営が重要と考えています」
でした。

 ここで、参考に、令和5年度敬老センターふれあい温泉の1日平均入泉者数、年間の有料入泉者数を紹介します。そのふれあい温泉の1日平均入泉者数は、約160人であり、年間の有料入泉者数は、56,021人です。
※ ふれあい温泉の数字は、私(議員)が、村に照会して、村から回答のあった数字に基づいています

 今回のふれあいの郷再編整備の温浴施設と敬老センターふれあい温泉とは、規模が違いますので、単純に比較はできませんが、1日あたり1,000人と160人の数字をどう読むのかは、村民の皆さんにお任せします。私は、村民に情報を提供することが、私(議員)の責務であると考えています。次号もふれあいの郷再編整備です。

飛島から日本を変える会代表 八木敏一

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村民のみなさんを幸せにをスローガンに 飛島から日本を変える会 代表 八木敏一のプロフィール 1953年 飛島村生まれ 飛島村立小中学校を卒業 愛知県立松陰高等学校を卒業 1971年 飛島村役場に就職 2011年 同役場を退職 プロフィールを閉じます