３月定例議会の私の一般質問は、「１　村の課題、問題は、何か」「２　地域公共交通等を問う」「３　ふれあいの郷再編整備を問う」３問です。ここでは、１、２を取り上げます。なお、３は、とにか新聞において、取り上げています。そちらをご覧ください。

１　村の課題、問題は、何か

　「村の課題、問題は、何か」の一般質問の村長答弁（抜粋）は、
「村民が集い、交流し、生きがいを感じる場が徐々に失われつつあります。こうした状況ですので、ふれあいの郷再編に代表される活気のあるむらづくりが重要であり、併せて、背景にある人口減少、少子高齢化対策が持続可能な自治体であり続けるために積極的に取り組む重要な課題と考えています」
です。

　さて、私の見解を言いますと、本村において、人口減少、特に、近年、出生数が急激に減少していることが、課題、問題の一つであると考えています。

　また、「村の課題、問題は、何か」の再質問で、過去５年度の出生数、死亡数を尋ねました。過去５年間の出生数の合計は、113人、死亡者数の合計は、347人です。差引、234人の自然減です。
　また、出生数の年度別の内訳は、令和２年度33人、令和３年度24人、令和４年度18人、令和５年度21人、令和６年度18人です。出生数のトレンドは、減少傾向です。また、死亡数は、70人台になりつつあります。まさに、出生数は、少ない、死亡者数は、増加する傾向です。これでは、本村の日本人人口は、確実に減っていきます。

　また、人口を増やす施策である住宅地開発を行っているが、現状では、法令（都市計画法、農地法等）の制限があり、継続して行うことは、無理があります。住宅地開発は、一時的には、人口が増えるが、長い目で見ると、効果は、一時的である可能性が高いとみています。
　また、住宅地開発は、人口の増加になり、子どもは、増えるが、出生数の増加は、疑問視しています。

　私は、「村の課題、問題は、何か」の再質問の中で、以下のコメントを、
「出生数を上げるには、従来の施策とは違う観点から考えた新しい施策を行わないと無理である。少子化対策の全国の先進地を紹介すると奈良県桜井市は、こども家庭部を新設し、婚活支援に特化した『愛の花咲く　さくらいプロジェクト』を始動しています。
　本村でも、桜井市始め少子化対策の先進地の事例を参考にし、今までと視点を変えた施策を強力に推し進めないと出生数は、上がらないと私は、考えます。」
と言いました。

　要するに、桜井市は、子どもが生まれるには、婚活支援、結婚するカップルを作ることが、重要であることに気付いたのです。自治体の根幹ともいえる人口が減っていくことに、危機感を抱いたのです。
　この危機感を持っている自治体は、全国至るところにあると考えるが、桜井市のように実践している自治体は、数少ないと思います。
　そして、飛島村も出生数が激減していることに危機感を持ち、出生数を上げることを最重大案件と位置付けて、積極的に行うことが重要であると指摘します。

２　地域公共交通等を問う

　次に、地域公共交通の一般質問を行いました。

　何故、この質問をしたかと言えば、本村は、海を埋め立てた新田であり、それも、西尾張の最南端に位置しており、伊勢湾台風襲来（昭和34年９月）以前は、陸の孤島でありました。そのくらい交通の不便なところであり、公共交通は、最重要課題であるからです。
　本村では、飛島バスを運行していますが、これがなければ、交通弱者は、移動手段がなく、身動きがとれません。公共交通バスは、飛島村の生命線です。そのぐらい大事であるということが言えます。

　さて、私は、一般質問（要旨）で、
「村民からの公共交通の便が悪いことの指摘について、村は、どう受け止めているのか、また、どう対応するのか、」
尋ねました。

　その答弁（要旨）は、
「村民の意見を始め更なる高齢化の進展を背景に、公共交通を含めた移動手段の確保は、今後も更に重要なものになると考えています。このことから、今定例会では、飛島バスの更なる利便性向上のため、令和７年10月に予定しているダイヤ改正に合わせたバスの増便に必要な新年度予算案を上程させていただきました」
というものです。
　私は、飛島村自らが、考えて、飛島バスの増便をしたことを評価します。また、飛島村自らが、何が、課題、問題であるのか、把握して、その対策が、できるようになってきたことも評価します。最後に、村長始め職員の皆さん、村民の生活が豊かになる村づくりに一生懸命励んでくださいと申し上げて、結びとします。

※T.M.I.は、TOSHIKAZU.MAKING.INFORMATION.の頭文字をとってつけた名称です。